ワイズマンケースは、職人ハワード・ワイズマンの経験から生まれました。
学生時代に大きなファゴットを担ぎ、家から朝のラッシュアワーで周りの乗客から
の嫌われながらの通学。もっと運びやすくて、身体に負荷がかからず、
それでいてスタイリッシュなケースがないなら自分で作ればいい、と言う彼の行動
が今のケース始まりです。
彼が作った新しいスタイルのファゴットケースはすぐに奏者の目に留まりました。
彼のファゴットの師氏でもあるイギリス室内管弦楽団とヨーロッパ室内管弦楽団の
首席ファゴット奏者であるロビン・オニールが最初の顧客となりました。
ワイズマンケースがロンドンのプロ奏者の間で噂になるまでに時間はかかりませ
んでした。
今まで販売したファゴットケースのうち、17本がウィーンフィルハーモニー、ベルリンフィルハーモニー、
パリオペラ座などの著名な管弦楽団の首席奏者に購入されてきました。ワイズマンのファゴットケースは、未だかつてないほどコンパクトなデザイン、スタイリッシュな外見、そして優れた保護力を持っていましたので、Wisemanの名は、瞬く間に他の楽器奏者にも知れ渡り、木管楽器奏者からすぐに専門ケースの製作の要望が寄せられるようになりました。
今では木管楽器に限らず、トランペット、トロンボーンなどの組み合わせも、奏者のリクエストによって柔軟
なオーダーメイド品となっています。
ワイズマンケースのポリシー
デザインと製作のためにはいくつか優先するべきワイズマンのポリシーがあります。
楽器の保護
これはもちろん中に入っている楽器をしっかりと保護するということもそうですが、運ぶ際にケースが体に
ダメージを与えないようにすることも含みます。
快適性
快適で簡単に運べるケースを作るための3つの要素
1.サイズは出来る限り小さいこと
2.ケースの形状
3.ストラップのポジション
形状が角ばり、突起物があるスタイルだと運びにくいので避け、肩か背中で背負うことができることが基本。
背負った状態で、楽器ケースと体と離れすぎず、ケースがダイレクトに背中に沿って下向きに落ちる形で
背負えないと身体に負荷がかかります。できる限りそうした全ての要素をバランス良く1つのケースに
取り入れるためには、当り心地の良い皮製のショルダーパッドとそのストラップの絶妙な位置が、どんなに
重たい楽器でも非常に快適に運ぶお手伝いをしてくれます。
ケースというのは、強さ、重量、使用する素材のどれかを妥協しながら作られています。市販されている多く
のケースは、軽く、安いため、丈夫ではなく、長持ちしないか、保護力が低くなってしまっています。
安く、軽い素材で、頑丈なケースを製作するとなると、通常、必要以上に大きく、角ばり、かさばって、運ぶに
は扱いにくい形になるものです。ワイズマンケースは、強さに妥協はしません。全てのケースはハードで
非常に保護力に優れています。我々のプライオリティーは、プロ奏者用の高価な楽器を守るために最高の
丈夫さをもたせること。最高品質の航空機にも使用されている合板(時々、堅いUPVCやカーボンファイバー
も使用する)を使って最大限に表面積を小さく設計することで、最終的に丈夫さと軽さにつながるのです。
職人の一生涯品質保証
職人の技能と素材。全てのワイズマンケースは一生涯保証付き。そのため、職人の技能を常に高め続ける
ことに加え、最高の素材を見分ける必要があります。ケースのデザインに関しても、常に壊れることが前提
の構造やパーツを避けています。例えば、ジッパーはいずれ壊れる物なので、使用していません。
※一生涯保証で修理をご依頼の場合でも、パーツ代、往復の送料は実費負担となります。